7/14/2010

Hofで映画でも見る?

夕涼をかねて映画を見に行って来ました。日本の映画よ!って言うからどこでやるんだろうと思ってたら知り合いの人のオフィスでした。それはHofの中にありました。
ドイツでよく目にするホーフHof とは。Hofには色々な意味があり、中庭、農場、ヴィラなどの建物を指すこともあります。バーンホフBahnhofは駅の事、Bahn電車+hof建物=駅。
ベルリンで一番有名なホーフはハッケシャーホーフHackesche Hofeでしょう。複数の建物を繋ぐ8つの中庭にショップ、カフェ、ギャラリーなどが入っている複合モールです。ここは観光客御用達。
中庭を囲むかつては住宅、ある時は工場だった集合建物群の入り口は車(昔は馬車)1台が出入りできるくらいの間口です。そこを通り抜けてどんどん奥に進んでいくと外からはまったく想像できない世界が広がっている事があります。オリエンタル庭園風にしつらえたインテリアショップがあったり、パラソルを広げた小さなカフェが隅っこにあったり。



ホーフは今も昔もあんまり変わんないですね。
私は路地があると好奇心を抑えられなくなって必ず入っていきます。(やめとけーって、いつも後ろから叫ぶ人居ますけど。Who cares.)
京都のうなぎの寝床のその奥も複雑怪奇な事になってますよね。細い路地の先に茶室が出現することもありますよ。Google Earthで見ても何がなんだかわかんない。

映画はプラスチックモデル製造工房の横のインテリア素材を展示するオフィスで上映されました。


「Love and Honor」という山田洋次監督の映画。もちろんオリジナル言語上映よね!(ドイツで上映される映画は全部吹き替えてあり、外国映画は特別の日だけオリジナル言語上映)
ホーフの入り口から「日ぃ暮れてきた、はよ行かなー、映画に遅れるー。」


2006年制作だから最近の映画です、それにしてもダサいタイトル、なんの映画だろうと思ってたら始まりましたよー。
木村拓也主演の「武士の一分」、初めて木村拓也の演技を見ました!歌がヘタという噂はかねがね聞いていましたがね、演技は割りとやるじゃないですか。妻役の女優が古風な顔だちで良い味出してましたね。召使役の爺さんも召使役に徹底していて良かったな。
キラ星のようにちりばめてある突っ込みどころ、昔話のように凡庸な結末。なのに!!また落涙。

”Finding Nemo"を見た時、上映が終わりティッシュでじゅるじゅるになった顔を拭き終わり、「ながながよがっだねー、<鼻をかんで>なかなか良かったねー、アニメなのにねー、また泣いちまった。」、隣に座った友人「はぁーっ?どこでぇーー??」 {どの場面で?}という意味ですね。
良い映画にめぐり合う事は稀で辛らつな批評で知られる私ですが、キャラクターに感情移入するのは得意技のようです。

Google Earthで宇宙からヨーロッパへZoom in!ドイツのベルリンから南西にFocus、クロイツバーグ、Methfessel通り23番地へZoom, Zoom, Zoom...
あっ、ビルの一室で日本映画を見ながら泣いてる女が居る!!
未来はそんな感じで。。

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