7/05/2010

いつでもどこでも湖さえあれば

日中の気温が30度を越える日がしばらく続いていました。
ドイツではこの時期、皆、猫も杓子も湖へ向かいます。
ベルリンにはいくつかの湖が点在していて、そのひとつシュラクテン湖(Schlachtensee)に行って来ました。 市内からちょっと郊外電車に乗った気分で、しかも市内料金と同じ2.1ユーロ。駅降りたら5分で湖に飛び込めるんですよ。

土曜だったので凄い人です、日本のビーチなみに混んでます。我々もシートを広げます。ベルリナーの友人いわく「今年は藻も少なくて、いい感じ、ここの水はクリーンでスムーズで好き」と、湖なんかで泳いだ事の無い私にはスムーズの意味すらわかりません。


隣ではお母さんがベイビーの服をむしり取って、オムツも取っぱらって素っ裸にして、さあ遊んでらっしゃーいっ、っと。日本でもアメリカでも不衛生とか公衆の面前とかあって子供を素っ裸にはしないですよね。こちらでは1歳くらいまでの子供は夏、裸、裸足で遊ばせるのが普通のようです。抵抗力もつくし良いことではないですか。宗教画に出てくるマリアのそばで笛とか吹いてる巻き毛のぷっぷくぷぅーの天使を思いおこさせます。


おばちゃんが近くにやってきました。ハンドバッグを水辺の木の下にポーンと置いて、スカートむんずと脱いで、ブラウス脱いでっと、えっ、水着は??私見てんねんけどぉーおばちゃん。ブラジャーと黒いデカパンティでいそいそと水の中へ。10分くらいで上がってきました。ブラジャーはあくまで下着なので水中仕様ではありません、少なくともパンティは黒で良かった。私にも見たいものと見たくないものがある。

おばちゃんは汗をかきかき電車に乗っていました。ふと顔を上げるとシュラクテン湖が木々の間から見え隠れするじゃあないですか。もういてもたってもいられなくなったのでしょう、登山家ジョージマロリーの名言「そこに山があるから。。」、じゃないけど、おばちゃん、なんで下着で泳ぐのん?「そこに湖があるから。。」

19世紀末、自然回帰の運動からヌーディズムへと発展したドイツ、そう、ここがヌーディズム発祥の地だったんですよ。1961年から1989年まで存在したベルリンの壁、その期間、東ドイツ政府は娯楽の少ない市民に夏の間、裸で集うのを奨励したってDDRミュージアム(Deutsche Demokratische Republik)に当時の写真がありました。そういえば、ちょっと違うけど、全裸で駆け抜けるストリーキング(Streaking)もヨーロッパが始まりですよね。1973年から74年くらいの話ですって。(覚えてます??)
ビバ裸天国ドイツ!

ドイツの緑は本当にどっしり、しっかり、もっこり、しっとりと見ていて惚れ惚れするような茂り方。
突然のにわか雨、NYのか細い木の下に逃げ込んでも、到底雨宿りにはならないけど、こちらでは一滴の雨も通しません。ここは熱帯か?と思うほどのリッチさ。土が違うのかしら。お花も押し合いへし合いにびっしりと咲きます。
近所のビクトリアパークで見つけた木。
あまりに立派なので両手を腰に当ててしばらく眺めてしまった。裏と表から見た図。


巨大な柳を見たら枝に飛びつきたくなるし(前世蛙)、伊勢神宮では霊気宿る森の大木にしがみついたし(前世茸)、生気、精気漲るものになんとかしてあやかりたい私です。


市内も市内のど真ん中、ミッテ(Mitte)に立つ蔦でできた建物。入り口わからん。。。

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