7/25/2010

飲むしかない!

ふた雨ほど降ったら急に涼しくなったベルリンです。もう夏は終わっちゃったんでしょうか?

ミュンヘンの友人達に会いに行って来ました。ベルリンから飛行機で1時間あまり、ドイツ最大の州、バイエルン(Bayern)英語ではバヴァリア(Bavaria)の州都です。ここがまた強烈な州なんです。10世紀から続いたバイエルン帝国のお膝元、言語はすごく訛っていて(訛るというとバヴァリ人が怒りますけどー)ドイツ一金持ちの多い州でもあります。バヴァリア人独自のアイデンティティがあってドイツから独立するんちゃうか?とも言われているくらいです。で、ベルリンなんか彼らにとっては「ベルリン、それがどーかした?」てな具合です。彼らの敵はウィーン人。12世紀バイエルン帝国の頃からの領地争いの末の軋轢でしょうか、バヴァリア人はウィーン人をチト敵対視します。
ミュンヘン、街は綺麗で清潔、人々もおしゃれ、刺青男やパンク姉ちゃんは肩身狭く暮らしております。物価はベルリンの一割高。いやそれ以上かも。ベルリンがニューヨークなら、ミュンヘンはサンフランシスコ、ボストンあたりかな?

このように郷土愛に溢れる人々は日常でもさりげなく民族衣装をご愛用。女性はドゥルンドゥル(Dirndl)という胸当てのついた長いスカートや、男性はレーダーホーゼ(Lederhose)という膝丈の吊りズボンなんかを着ています。冬にミュンヘンを訪れるとローデンと呼ばれる圧縮ウール地にトリミングを施した上着を着てる人をよく見かけます。日本の着物と同様、デパートに結構な広さのバヴァリア衣装売り場があります。日本の着物が廃れ伝統衣装として博物館行きになる日もそう遠くないと思われる昨今、バヴァリアの誇りを服にたくして主張するバヴァリア人、すばらしい!

タバコ片手にドゥルンドゥル着てガシガシ歩いているこのおばさんは?


この方はビアガーデンに出勤途中かな?と思います。ビアガーデンにはなぜかこんな感じのいかついオバはんウエイトレス多し。


着いたその日にさっそくビアガーデンへ。ビアガーデン、Biergarten!
何せビアガーデン発祥の地ですもん。
行く途中、既に建設が始まってるオクトーバーフェスの会場をバスからチラ見しましたよ。そこもデカかったけど、我々が行ったヒルシュビアガーデン(Hirsch Biergarten)も巨大。席数8000ですって。
Hirschは鹿という意味で、柵で囲まれた鹿公園の中にビアジョッキを傾ける善男善女が延々と連なります。日本でいうと奈良公園の中にビアガーデン、ビアガーデンの中に奈良公園があるっていう感じでしょうか?プレッツェル、ソーセージ、グリルチキン、魚の串刺し。昔、ビールの醸造所は食べ物を売ってはいけないという法律があったので、ビアガーデンは今でも持ち込みオッケーです。州都のブルーと白の菱形模様のテーブルクロスまで持参して皆、気合い入ってます。友人と乾杯Prost!、ううっ、ジョッキが重い、片手では持ち上げられないので両手で持ってまずは一杯、うまー!!


セフルサービスで棚からジョッキを取ってきて、洗い場で濡らしてから注いでもらいます。濡れてすべらかになった内側にビールがすーっと流れて、よりきめ細かな泡が立つという訳。(グラス濡らし忘れたら怒られます。。)


 
ビールはミュンヘンっ子お気に入りのアウグスティーナ(Augustiner)。
{喉も渇いて、どんどん飲んでるのになんでビールが減らへんのかしら?}と思ってよく考えたらこれ、1リットルジョッキでしたわ。ホホホ。(重いはずじゃが。)
いやー、皆良く飲みますわ。でも、バヴァリア人の目下の話題は禁煙法の事。ひと月ほど前に屋内の飲食店すべてに禁煙の法律が課せられました。実は2,3年前に施行されたけれど、メンバーシップクラブは喫煙オッケーという緩和法だったため、夜10時以降急にプライベートクラブになる所が続出。結局吸い放題。ところが今回のはシーリアス!バヴァリアのスモーカーはいずこへー。てな訳で、飲み放題、吸い放題のビアガーデンはバヴァリア人のオアシスなのでありました。

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