6/28/2010

赤頭巾ちゃん道に迷うの巻

スウェーデンのストックホルムで数日間過ごしてきました。
ミッドサマー(夏至)を祝うお祭りの最中でした。
メイポール(スウェーデン語で「マイストング」)というポールを村人衆目の中、世話役のおっちゃんが音頭を取って、「あっ、そっちの端持ってチョーだいか!」「こっちこっち!!」「ああ!そっち側が倒れるぅーー」と、やいのやいの言いながら広場に立てるというイベントの後は村の衆、全員で輪になってワッサワッサと踊ります。熱狂の踊りの輪はすぐに崩れあっという間に終わりました。
「のどか、平和」の一言につきます。




祭りに来ていた赤頭巾(オバ)ちゃん、ちょっと寄り道ウィンドウショッピング。

「あれっ、帰り道がわからんようになってしもたがな。。。えらいこっちゃ」




ミッドサマーの定番ディナーのメニューは;
ディルと一緒に湯がいたジャガイモ、クネッケ(Knäckebröd)、ニシン(Sill)の酢漬け(いっぱい種類があるんですが、大概甘い)をサワークリームと共に頂きます。今回のテーブルには手作りスウェーデン風厚焼き玉子巻き、卵臭さのまったくないレモン色の卵焼きの中にのむっちりしたクリームやサーモンが巻き込んであり、カロリーたっぶりでリッチなのに、なぜか優しい味。
フレッシュクリームに玉ねぎとニシンマリネの微塵きりを加えてゼラチンで固めて、トッピングにトビコを飾ったパイ風の一品は組み合わせの妙。クリームに違いない、クリームだわ、と思いながら口に運んでも以外に軽い。白いクリームの中にあるものは何だろうと口中舌があちこち動きます。ふむふむ、なるほど。。。


広大な敷地を持つ友人宅、湖も島も丘陵も森もぜーんぶ自分の土地、ちょっと散歩のつもりが吹雪にあってそのまま行き倒れって事もありえますね。うーん、ムースに襲われる可能性もありそー。きのこを探しに出かけたけど道に迷って家に辿り着けなかったとか。
夜11時ごろまだほんのり明るい空を見上げながら湖に桟橋ごと浮かべたようなプラットフォームでまったりと島巡り。


ロットワイラー犬のエルサもお供。
一句、「ごつい犬、みなもを見つめ体重45キロで何思う」(字余り)

スティーグラーソンの[ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女]を読まなくちゃ。くっさーい題名ですが、スウェーデン発世界的ベストセラー、去年日本でも映画公開されたらしいですね。ハリウッドバージョンがもうすぐできるとか。

6/22/2010

クラインガルテン、ビール瓶、美と醜

自転車で近所を走り回ってるうちに、クラインガルテン、スイスではシュレバー農園、日本では市民農園、ついでに英語ではAllotmentGardensという場所に迷い込んでしまいました。
19世紀、ドイツのモリッツ シュレバー(Moritz Shreber)が、産業革命後都市に住む子供や若者が病に冒されることが多い為、精神と肉体鍛錬のために農園で菜園作業をさせたのが始まりとか。
敷地を100区画くらいに分けてあって、年会費1万円程を払えばラウベという小さい小屋(本来は農具置きの小屋)付の土地を借りられるらしいです。ただし、人気のある市民農園は順番待ちとか。




歴史と由緒のある市民農園、都会のアパート暮らしをするおっちゃんおばちゃんの憩いの場所。ちっこーいラウベに電気も水道も引いて一部屋だけ山小屋の趣。その回りにお花や野菜をてんこ盛り植えて、見上げればサクランボがタワワに。。ああ、美しい。窓の外にはスイスの山々が。。って想像すればほぼ完璧よね、おばちゃん。
地面に落ちたサクランボを拾ってさっそく味見させて頂きました。もちウマかったです。

ベルリンのビルというビルには落書きが施されている(落書きがないと違和感が感じる程なので敢えてこのような表現に。)のですが、これは拭っても、ペンキを塗り替えてもまたサッとやられるので、どこも匙を投げてる感じ。それと解せないのが割れて粉々になったビール瓶の散乱。
公園や路上に散乱してるんですよ。
ニューヨークで、もし酔っ払いや悪がきがビール瓶割ってるの目撃したら、即誰かが警察呼ぶと思います。割れたビール瓶=凶器ですからね。




しかし!!ここへ来てすでにひと月半、まだビール瓶割ってるヤツを見たことないんです。こんなにそこら中に散乱してるのに、いったい何時、誰が何のためにやっているのか?
ビール瓶割って楽しいですかぁ?今の生活に嫌気がさして、やるせなくて思わず路上に叩きつける?ドラッグ中毒者かなっ?多分?彼らはペットの犬連れて結構優雅そうに見えますけど。
週末の夜は若い男女ほぼ全員、500ccのビール瓶をぶら下げて歩いてます。たまには若い女性がワインの瓶をラッパ飲み。そんな格好見たらお母さんびっくりすると思うけどなー、えっ?お母さんも若い時やってたからまったく問題なしって。
やっぱし。

6/20/2010

Olaのアパート

友人のオラ(Ola)のアパートに行ってきました。
アパートの5階、最上階の屋上はセダムという多肉植物で覆われています。
ドイツは屋上緑化の先進国だったんですね。知りませんでした。こちらに来てから緑の多さ深さに感激してましたが、屋上までも!色とりどりの数センチのセダムで覆われた屋上、近くで見るとミニサボテンの寄せ植えみたいで綺麗ですよー。




Olaのテラスは鉢植えの野菜、ハーブ、お花でいっぱいです。今日は今年お初のヨハネスベリー(Johannisbeeren赤すぐり)のお手製シャーベットをバニラアイスと共に頂きました。
ヨハネスベリーは「甘酸っぱーい」というより「酸っぱ酸っぱーい」からバニラアイスがいっちゃん合うのよね、とはOlaの弁。


しかしなんですね、最初のOlaのアパートの写真、自分で撮って言うのもなんですが、”お花がいっぱい”、”お手製シャーベット”云々より、{難民生活が何年にも及んだ末、掘っ立て小屋の横に食えるものを植えて、飢えをしのいでいる}という風に見えません?
まっ、ニューヨークでテラス付のアパートは富の象徴ですから、こんな広いテラス付アパートに普通に住めるなんて、家賃のバカ安いベルリン生活うらやましい限りでございます。

ボーイフレンドはスイスのベルン出身。スイスジャーマン語圏、スイスジャーマンは書き言葉がない(!!)言語、従って学校の授業はドイツのドイツ語=ハイジャーマンで行われるそうです。
似ても似つかない言葉らしく、ドイツ人にとっては「言ってること全然わかんな~い、真剣に聞いてるとドイツ語みたいな単語が出てくるけどー」程度の言語なんだそうです。
彼は友人との会話はスイスジャーマン、読書はハイジャーマン、ドイツに来たらハイジャーマン、でまったく問題なかったはずなんですが。。

ある日、路上のオートバイに目が留まり、持ち主に「珍しいオートバイですね、アンティークですか。」て話しかけたら、「おっ、ありがとよ、このオートバイ?スイスでもまだいっぱい見かけるけどネ」って開口一番言われたそうです。なんでスイス人てわかったんやろ?自分のドイツ語そんなに訛ってるかなってショック受けてました。
その話をドイツ人の友人にしたら「あったり前や~ん、スイス人が{あのぉ~。。}てひと言、言っただけでスイス人てわかるわよ、ガ、ハ、ハ」ですって。

おしまいに墓地好きの私、お気に入りの墓地の写真です。



6/19/2010

ワールド杯とシュプリー川のアリーナ

New Yorkからベルリン、クロイツバーグ区のアパートに引っ越してからあっという間にひと月以上。5月は本当にシケたお天気が続いて、これでもかという程の曇天を味わいました。

6月に入った途端太陽がついにお出まし。日差しが強いです。でも大気はまだヒンヤリしています。
外のベランダに椅子を持ち出して日向に座っていると、身体の太陽が当たってない部分は暖炉の前に座った時の背中みたいに寒い。

ワールド杯が始まったようで、スポーツ無関心者でもこの興奮は何?と無視できない状況におかれています。レストラン、Bar、飲食業に携わる店は全部(全部!ですよ)TVを特別設置して、道行く人、食べる人、自転車で通り過ぎる人、すべての人に空白のoo分間、ゲームを見逃す事のないようにご奉仕。
2件レストランが並んでいるとします。外のテラス席用にガムテープで縛られたスクリーンが境界線に背中合わせに置かれています。双方の客は自然とTVを扇いで向かい合う格好に。
もし、ブラジリアンレストランとジャーマンBARが隣り合わせに並んでいたら?決勝選がドイツ対ブラジル!となったら?

ふ、ふ、ふ、皿や椅子の投げ合いが始まるのでしょうか。
もし、そういう場に遭遇いたしましたら是非、実況中継させていただきますね!

Spree(シュプレー川)添いの写真をお送りします。
ARENAという元倉庫or工場がイベントスペース、BARに改造された所へ通りかかりました。(改装というより、鋸と刷毛で改造っていう方がしっくりきます。)
ついでにプールまで川の中に設置されてました。



ブルーのプールの真ん中でちっこく泳ぐ人。


今日は特別設置の多い日でした。