9/17/2010

煙突掃除人を見た!

地下鉄とトラムを乗り継いで一時間半くらいでコペニック(Köpenick)に着きました。ダーメ川(Dahme)とシュプレー川(Spree)の流れがぶつかる場所にこの小さな街があります。日本の感覚からいくと余裕の通勤圏内ですが、ここに居るは隠居老人だけか?というくらいのんびりしてます。

1920年以前は独立した行政を持つ街でしたが、現在は組み込まれてベルリン市行政区のひとつに。住所改正を聞いてコペニック人は喜んだのか、悲しんだのか。人に住所を聞かれた時、”字”とか”村”とかついてたら、一瞬つまって言い訳みたいなこといっちゃいません? 日本の字、村つきの住所、どんどん少なくなって、今じゃ聞いただけでホタルとカンジキを思い出すー。(それはないっか)
30分で旧市街の端まで行き着いてしまう小さな街なのに市庁舎はやけに立派です。ここヨーロッパでは街の中心にあって一番高い建物は教会、そしてでかいのは市庁舎でしょう。市庁舎はドイツ語でラットハウス(Rathaus)と言いますが、音だけ聞くとやっぱり「どぶネズミの館」(英語Rat House)、イメージわるぅ。

ここホントにベルリン?えらい田舎街です。




そのラットハウスの隣で煙突掃除の人を見かけました。若い女性です。黒のつなぎに腰には命綱、手には長い煤払いのブラシを持っていました。初めて見ました。できたら一緒に上がって中を覗いて見たかったわぁ。


一緒に居たスイス人が「煙突掃除夫を見ると幸福になる」っていう言い伝えがあるヨ!と興奮気味。
だが理由は知らんとー。ここはドイツじゃ、しかも女じゃが。
なにげに煙突掃除夫?ちょっとまた妄想にひたってみました。
昔むかし、働き者のハンス一家がおりました。ある日。。煙突→つまる→一酸化炭素中毒→寝てる間に一家昇天→村は大騒ぎ→煙突掃除は怠らないようにと村長の申し伝え→煙突掃除→父さん元気、母さん安心して夕餉の支度→一家安泰、幸せは煙突掃除から。(じゃ、ないかなぁ)

帰路は船を使いました。デッキ席は週日なので人もまばらです。ゆったりまったり1時間かけてかつての東を眺めやりながら川を下っていきます。
元工場。建物は何の目的で建てるのか?実質のみを追求したミニマリズムの美。美しい。


そしてベルリン一押しのハンサムなお方はこちら。



ティービータワーさまーっ、いつ見てもどこから見ても美しい。
東ベルリンの美の結晶。

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