9/02/2010

ラッパのマークの..

涼しいを通り越して寒い感の漂うベルリンです。
前回はベルリンのゴミ回収事情だったので今回は郵便事情をちょっと。
郵便はラッパのマークのついた黄色いバッグを前後に取り付けた自転車で配達されます。



5月に来た当初、NYから航空便で送った荷物がいつ届くのか心配でした。かなり経った頃、アパートの門のインターカムの所にかろうじて判読できる名前を書いた紙切れが、手でちぎったテープで貼り付けてありました。半分取れかかっています。
これは本当に郵便局員からのお知らせ(仕業か)?
家主に電話して、どこへ荷物を取りに行ったら良いのか聞いたら、2件先のパン屋が預かっているからそこへ行けーと。パン屋??パスポートを見せると、おっちゃんが胡散臭そうに棚の下から出してくれました。うーん、これって昔懐かしい村の郵便屋さんシステム?普通郵便は郵便屋がゲートの鍵を開けて中に入り、個々の郵便ポストに入れるくせに、「小包のお知らせ」は何故郵便受けに入れないのか。「小包ありー」の紙切れが貼り付けてあったのは通りに面した門のところです。風で落ちてしまうかもしれないし、第一誰かが取る可能性もあります。こんなええ加減なやり方で問題はないのでしょうか??

ドイツ連邦郵便は政府所有企業でしたが、1995年にドイツテレコム(電話通信)とドイツ・ポストバンク(預貯金)、ドイツポスト(郵便)に分割、株式会社として民営化になったそうです。特にポストバンクはその成功例として世界でも注目されているようです。ここベルリンのドイツポストはサービスに力を入れていて、お客様を5分以上お待たせしません!を目指しているとか。NYじゃさしずめ"お客様に十分待って頂くのがモットーでございます"、みたいな。。。NYの郵便局は足を踏み入れただけでストレスの塊がのしかかるような所ですが、ここは確かに日本の郵便局並みに迅速サービスでした。97年には民間文房具店のMcPaperを買収し、2002年には国際宅配便会社のDHLを100%買収しています。どうりで、文房具がいっぱい売ってるんですよ郵便局の中に。

郵便馬車がラッパで郵便の到着を知らせていたのでこれがシンボルマークに。

ラッパのマークと言えば、日本じゃ正露丸だわ。。
正露丸はかつて征露丸(ロシアをやっつける)と呼ばれていたんですね。明治のはじめ、クレオソートのチフス菌に対する抑制効果が発見され、日露戦争に赴く将兵たちを失うもうひとつの大きな原因、脚気も感染症だろうと勘違いした森林太郎(森鴎外)ら陸軍の軍医が正露丸を大量に配布をしたんですって。
森鴎外は1886年から通産4年もドイツに留学していたのでドイツ大好き人間。留学当時、郵便馬車を見て、「かっこええ~、制服もチョーかっこええし、ラッパのマークは最高にええ。。」なんて思って、これをシンボルマークにするよう、製薬会社に薦めたのかなぁ。あっ、また妄想に浸ってしまった。


ドイツの郵便配達は迅速確実とは言いがたいと聞きました。局員の中にはボロボロの爺さんもいて、ほんま大丈夫かいな。。。

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