8/04/2010

思いはクラクフからベルリンそしてNYへ

クラクフ旧市街の中心、13世紀当時は世界一大きな広場だった中央広場リネク・グウヴヌィ(Rynek Główny)は四方ほぼ200m。広場中央に細長い織物会館スキェンニーツェ(Sukiennice)という衣類生地の取引所だった建物があります。横100mが広場の真ん中にどかーんと建っているのです。周囲の美しい建物をパノラマで見たかったのにこの建物邪魔だわ(シツレイ)、中はこんな感じでお土産屋のオンパレーだし。。。


まっことにもって自己中心の美意識だけで物事を考えながらつらつら歩いているとー。
[美しい広場で馬車に乗ってみませんか?]
エスコートする御者は白いハイネックブラウスに真っ白いジャケット、白い手袋の片手にムチを持った若い女性。おっとその前でウォッカをラッパ飲みするアル中おじさんが居ますよ!


美と醜、戯と憐、虚と実。。
そしてこのポスター。


子供の物乞いにお金を施さないようにというメッセージです。柱の物陰に隠れて子供に物乞いさせているのが実の親というのは稀なのかもしれません、メッセージは「多くの子供達が搾取の対象になっています。貴方の施しが彼らに届くことはありません。もし、本当に子供達を助けたいのなら、下記のサイトにアクセスしてください。」
通りすがりの観光客は見逃してしまう光景ですが、私はちょっと斜交いに街を観察する癖がついています。どの国のどの街でも住んでみないとわからない事情があります。
ブッシュ政権の頃、アメリカは世界の批判の的でした。ヨーロッパを旅行していると友人達の非難の刃が私に向けられました。非難する彼ら以上にアメリカに住む我々は歯がゆい思いをしていたのですが。。。アメリカ人全体を糾弾するヨーロッパの友人達を前になんとも言えないわだかまりを覚えたものです。ひとつの国には色々な思想の持ち主が居るということを忘れてはいけないと思います。
という訳で、私は知ったかぶりで旅行先の国の政治に意見することはしないようにしています。
「批判するのはその国に税金を納めてから」がmy格言でございます。
ポーランドは意見どころか予備知識ゼロで旅行にでかけてしまいました。(どうもすみませんでした。)

施し云々でおもしろい違いがあります。ベルリンでレストランに座っていると流しの素人音楽家がやってきます。こんな感じで。


NYではレストランに専属ミュージシャンが居ればピアノのそばのチップ入れにお金を入れたりすることがあります。ベルリンでは演奏を終えた彼らがテーブルに回ってくると、皆なにがしかの小銭あげています。(演奏の善し悪しにかかわらずですよ!!)NYじゃ気に入ればあげる人も居る程度。{あんたが勝手に演奏してんでしょ、こっちは聞きたくもないのに。ったくー}と内心思っている人がほとんど。
この間、ギターかかえたトルコ親父がチップを上げないアメリカ人のテーブルでしつこく食い下がってました。「なんで?ちょーだいよチップ、なんでくれへんの??」
いずこも異国で生活していくのは楽じゃありません。


この方が路上ミュージシャンの正しいお姿。プロレス猫マスクは余計だと思うなあ。(そんな格好で演奏してたらNYじゃ誰もお金くれへんよ~)

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