8/15/2010

料理の味も水しだい

朝晩涼しくなって、葉っぱの先にちょっぴり色がついてきた今日この頃です。でも、カフェの中に座るのはまだまだーっ。ひざ掛けしながら街行く人をWatching!コーヒー飲んだりランチを食べたり、いつでもどこでも誰とでも「ちょっとお茶しない?」。
ベルリンにはカフェの文化があります。私の友人でコーヒーは家で飲まないという人がいます。家で淹れるとおいしくないから(=まずいから)という理由らしい、同じ理由で自分で料理するとまずいから(=ロクなものを作れないから)外で食事をする人が多い、だからレストランも流行るという訳。
今日のお勧めを見て決めましょう!


どのレストランも黒板にメニューが書いてあります。黒板にチョークの手書きって温か味があって良いですね。ホワイトボードに蛍光ペンみたいな下世話なネオン系もありません。


今日はヨーロッパの水の話です。
こちらの水が硬水というのは周知の事実ですが、簡単に言うとカルシウムとマグネシウムを含んでいる水を硬水、これらの塩基類を少ししか含まない水を軟水と呼びます。
私はどこに行っても水道水が飲める国ではじゃんじゃか飲んでいます。ベルリンの水道水も相当な硬さ。日本から持ってきたおいしいお茶を水道水で淹れてみました。香りもまろやかさもぶっ飛んで何やら濁った色のついたお茶とは似て非なる代物に。

煮沸すると軟水化する水は{炭酸カルシウムや炭酸マグネシウムを多く含み沸騰によって炭酸塩になって沈殿するー}、これらを一時硬水、煮沸により軟水化しにくい水は{硫酸カルシウム(石膏)や硫酸マグネシウムを多く含み沸騰しても軟化しない}これを永久硬水。
ベルリンの水道水を測ったらかなり永久の方に針が傾くんちゃうかしら。硬水で日本料理を作ると素材に含まれるUMAMI(旨味)のたんぱく質が硬水のカルシウムと結合してたんぱく質を「灰汁」として出してしまうので深みのあるまろやかさはいずこへ~~  これ、いかんですよ、ペケです。
ペケとマルを書き出してみました。

硬水のセイで、
・掃除料理と水を使ったあとは白い水滴マークがそこら中につきまくって洗浄に時間がかかる。
・シャワーヘッド、電気ポットの内部はミネラルが沈殿し、果ては詰まる。
・お茶、赤ワインなどの渋が歯について歯が即効黄色になる。
硬水のオカゲで、
・気のせいか爪がよく伸び、丈夫になったような気がする。
・硬いお肉も硬たんぱく質の放出で短い時間で柔らかく。
・歯の強度が増しついでに歯垢の蓄積もスピードアップ相反効果?(ホンマ?)

電気ポットの底の水墨画ならぬ沈殿絵。。いかがでしょうか。

この地では電気ポットでお湯を沸かすのが常識です。これが我が借家のポット。ポットの底の中心と台坐の丸い突起を命中させれば沸騰作業を開始してくれます。

これがなかなか一発でハマらないのじゃ、毎回適応能力と忍耐力を試されているように感じる今日この頃です。

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