10/08/2010

蒼いトイレ

ミラノから電車でスイスのベルンまで3時間あまり。車中からイタリア、マッジョーレ湖の眺めを見落としたら人生最大のミステイク。湖上に浮かぶのは右がベッラ島で、左がペスカトーリ島だった(かな?)。次回、この電車に乗る時は4つしかないダイニングカーの右側の席を最低30分位前から陣取らなくちゃ。
「国境の長いトンネルを抜けるとスイスであった。空の高さが蒼茫となった。信号所に汽車が止まった。」川端康成先生の小説をもじり。


トンネルを抜けると、どーんと高い山が見えてスイスだぁー、山だぁーと嬉しくなります。


スイスのデザインが優れているのは周知の事実ですが、いつみても可愛いと思うのが切符。電車でもぉー、お船でもぉー、バスでもー目的地までこの切符一枚で大丈夫。


そして、いつも凄いと思うのは陸と空がリンクしている事。スイス鉄道は駅から旅行のスーツケースを空港荷物預かり所に運んでくれるのです。普通の電車が空港内に乗り入れているのでとても便利。日本の空港行き宅急便サービスの方がもっと便利かしら、でも、電車でスーツケースだけが運ばれて行くというのが良いんですよ、同日でもまったく問題ないし。時代は変わっても重いスーツケースっていうのは100年前と変わんないもんね。


スイスローカル電車の車内にはゴミ袋が。これは国が豊かであるという象徴か、または先進国であるという証拠か、あるいは最近のモラルの低下からやむなく設置に至ったか。日本の長距離バスにもビニール袋が各席に用意してあって、ゴミは持ち帰りましょうー、て最初に外国人がびっくりするのがこれ。住んでいて気持ちの良い街にしよう、その国民の美的道徳観念の問題でしょうかね。
日本人スイス大好き、綺麗だから清潔だから。
しかし!!観光で訪れるだけではその国の負の側面は見えません!実はスイスはヨーロッパの中でも有数の麻薬蔓延国。世界でもっともコカインが使用されている国トップ20の中に入る常連都市はサンモリッツ・チューリヒ・バーゼル・ベルン、4都市も!ちなみにニューヨークは納得の堂々一位。スイス連邦内務省健康局(BAG)はヘロイン配給制度を導入して、中毒患者が麻薬入手のためにおかす犯罪を減少させ、なおかつセンターで生活指導も行っています。アメリカでは既に医療目的で使われているマリワナの合法化も推進しています。しかし、それ以前に何故そんなに麻薬が蔓延したのか。

ベルンのような美しい街を散策していても、どこで麻薬が買えるのか?駅周辺に群がる犬連れの中毒者(ただのアル中の人も居るかもしれないけど。。)はどこで寝泊りしているのか?彼らはどういう動機で麻薬に走ったのか?謎は深まるばかり。9万人とも言われる麻薬摂取者が居るというのに我パートナー(スイス人ベルン出身)の親戚一同その他知人の知人、はたまたその親戚などに一人の中毒者もいないのは何故か?金持ちの子息に麻薬常用者が多いという噂があり。(それなら納得)
ベルンはあまりに街が美しすぎて、死ぬほど退屈なのでアーレ川(Aare)に飛び込む若い自殺者が多いって本気で信じてるドイツ人の友達います。




青の洞窟ならぬ、蒼いトイレ、バーゼル駅前のマクドナルドのトイレです。青い照明下だと静脈が見えないから。このトイレ、ベビー台なんかもあってとっても清潔、何故か落ち着くトイレ。すべてのトイレ、全部青いライトに替えても良いんじゃないかしら。

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