ベルリン滞在で行き残した所は?まだ行ってない所いっぱいありました。ある日の一日、あわてまくって美術館、博物館を走り抜けました。「博物館の島」に集中しているので便利ですがどれも建物がでかい。
ヂダマの歩き方に掲載されている入場料も実際行ってみると数ドルもしくは数百円値上がっているのが普通ですが、それでもミュージアム共通券を使えば超お得。
まず、旧ナショナルギャラリー(Alte Nationalgalerie)へ。こちらは18世紀から20世紀の絵画彫像多し、たっぷりと彫像三昧でございました。次に真横の新博物館(Neues Museum)へ移動、この建物は第二次世界大戦で深刻な被害を受けたのですが、2003年に工事が開始され、2009年10月16日にめでたく70年ぶり!に再オープン。
ドイツ19世紀における新古典主義の博物館建築の権化、素晴らしい!
石造りの堂々とした階段。吹き抜けの旧広間には空中にモダンな展示フロアーをしつらえ、空間を無駄なく生かしつつ部屋のレリーフなども間近に見ることができます。おもしろいと思ったのは、目線を変えて見る楽しさ。通常、正面を見るように展示物が並べてありますが、上から見下ろす展示方法、高さの違う箱が床に設置してあって展示物によっては昔からそこに横たわっていたようにも思えます。DDRミュージアム(東ドイツミュージアム)みたいに引き出しを開けて覗き見るのはおもしろいけど、下品(ゲボン)で子供じみてます。
首を360度回転させて床も見にゃならん、タイルもきれいよ。
新博物館の目玉は?はい、あの有名な古代エジプトの『王妃ネフェルティティの胸像』です。博物館に入った途端、ネフェルティティは何階?って性急に聞いてる観光客が何人も居ましたよ。(私も閉館間際のフィレンツェのウフィツィ美術館で「ヴィ、ヴィーナスの誕生はど、どこですか?」って、小走りにそれだけ目指して行ったなぁ。赤面の至り若年でございました。)
世界で一番入場料を取れる首から上の女性、ネフェルティティは痩せていて口角にシワの見える美しい面立ちの女性。この胸像はドイツ・オリエント協会 (Deutsche Orient-Gesellschaft、DOG) によって1912年に発見され、時を経て地下金庫、戦争中は防空壕、そしてもっと安全な地下岩塩抗などを転々として1967年にベルリンへやってきました。
「発見者のボルハルトが不法にエジプトから持ち去った我国の宝、返せ!」「アホぬかせ、おまえらが梱包の時しっかり中身を確かめへんかっただけやないか、絶対返すもんか!」エジプト考古学の権威ザヒ・ハワス博士を筆頭に現在も国際裁判中。(吉村作治ていう日本の学者、絶対ザヒ・ハワス博士をパクってますよね~)
すでに2時間半経過、足が痛くなってきました。続いて旧博物館(Altes Museum)へ。正面の擬似マーブルには興ざめです。こちらもギリシャ、ローマの彫刻満載。次から次へと目の前に現れ、永遠に続くかと思われる扉をくぐりぬけ。。倒れるかと思いましたよ。
15分休憩の後ペルガモン博物館(Pergamonmuseum)へ。前に来た時に比べると煤けた感じになっていて、気のせいかガードマンもやる気まったくなしでちょっとがっかり。そして力を振り絞ってボーデ博物館(Bodemuseum)へ。人が少なく落ち着いた雰囲気で宗教色の濃い展示物が多いですが、カフェもステキだし気に入りました。
5つの美術博物館、一気に攻める体力勝負のツアー、終了。
最後は体力気力ともにこんな感じでした。。
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